園長からのメッセージ

3月のおたより (19.03.27)

今年度もあとわずかとなりました。小さな幼稚園の歩みはいつも保護者の皆さんの理解とご協力に支えられていたことを思い、感謝いたします。ここに招かれた一人ひとりとして、大人も子どもも共に育ちあった一年です。成長させて下さった神さまに感謝して残りの日々も過ごしたいと願います。どうぞ、よろしくお願い致します。

昨年秋に年中の子ども達が植えたチューリップの芽が花壇やプランター、園庭のあちらこちらで伸び始めました。土の中で寒い冬を過ごしている間、「まだかな、まだかな」と少しの心配と大きな期待で待っていた子ども達です。なかなか出てこなかった花の芽に「どうしたらいいかな」と尋ねられました。「待つことしかできないよ。」と答えました。

私たちは子どもの成長を願います。「こんな風に育ってほしい」「こんな人になってほしい。」と。ときには「こんな風にはなってほしくない。」もあるかもしれませんね。願いをもって、子どもの成長を見守り、待つことは親としての大切な仕事の一つです。でも、気をつけておかないと親の願いが優先されて子どもの本当の姿が見えなくなり、その子の持つ神さまからいただいている個々の力や個性には目を向けず、かえって私の願っている姿ではないと苛立ちや、怒りの鉾秋を向けてしまうことにもなりかねません。子どもは一人の人として人格を持ち、人生を歩みます。親の思う通りには行かないものだと、二人の個性の違う子どもを育て、今も親として悩みつつある私は感じています。子育ては大きな喜びの経験ですが、時には大きな痛みや悩みが訪れます。「なぜ、どうして」を繰り返すところに虐待の種が蒔かれているのかもしれないと感じます。

親としての務めが無事に果たせますようにと祈りつつ、親としての歩みを続けます。

園長として、ここで過ごす毎日の中で子どもたちの成長を願うことはもちろんですが、働く同僚の保育者の成長も、保護者としてここに招かれた皆さんの親としての成長も願うものです。いつもお話しするように、ここに集う大人が皆で手を取り合ってその輪の中でいろいろな個性のある子ども達を見守り、うちの子もよその子も大切な一人の子どもとして愛情をもって包んでいる。それが、私の願いです。チューリップの芽が育ち花を咲かせるように、子どもも大人も成長させて下さる神さまの愛を信じて、過ごしたいと思います。祈りをもって歩みましょう。(園長)