園長からのメッセージ

4月のおたより (19.04.27)

ご進級、ご入園おめでとうございます。大きくなった子ども達の嬉しい気持ちがいっぱいに溢れて、いよいよ2019年度の歩みが始まりました。昨年秋に子ども達の植えたチューリップ、渋谷中学校の生徒たちの育てたパンジーも綺麗に咲いて新しい春を喜んでいます。今年度は25名の新入児を迎えて87名の子ども達が教会幼稚園に集います。背後にあって支えてくださる保護者の皆さんと一緒に、子どもたちの育ちを「信じて待つ」保育を大切にしたいと願っています。保護者の皆さんのご理解とご協力のもと、家庭と幼稚園が両輪となって子どもたちの成長を喜び楽しみたいと思います。1年間どうぞよろしく願いします。

 今年度の年主題は「ことばに満たされて~ひびきあう~」です。<ことば>と言う文字からはどんな事をイメージするでしょうか。パソコンやスマートフォンなど便利な道具を持ち利用することが多い時代ですが、人は言葉を交わし、思いを言葉で伝えるという人間に与えられた大切なコミュニケーションの力を退化させているように感じます。小さな子どもは上手く言葉を使えませんから、笑ったり、泣いたり、怒ったり、時には手や足が出てしまうこともありますが、今できる事で一生懸命に伝えようとします。汲み取って、言葉にして聞かせてあげることで必要な言葉を獲得していくことが出来るのです。もう30年も前の事ですが、年長児のクラスで言葉を発しないSさんと過ごしました。当番活動の取り組みで子ども達の言葉でお祈りをしていました。

年度末のその日の当番はSさんでした。しばらく待って私が祈ろうと思った時、Sさんが祈り始めたのです。はっきりとした<ことば>ではありませんが、その抑揚でそこにいた皆にSさんの祈りが言葉として聞こえたのです。大喜びの子ども達、きょとんとしているSさん、泣いてしまった私、この日のこの時のことは今も鮮明によみがえってきます。

 子ども達が豊かな愛にあふれたことばに出合えますように。私たちが豊かな愛にあふれたことばを交わすことが出来ますように、祈りの心をもってこの一年を始めたいと思います。                        (園長 藤原睦子)