4月のおたより
2024-04-15
進級、入園おめでとうございます。新しい年度の歩みも神さまのお護りの中で過ごせますようにと祈りつつ過ごしたいと思います。
今年も年中の子ども達の植えたチューリップの花が彩とりどりに咲きました。園庭のハナミズキの葉の芽が空に向かって伸びる姿は、子ども達が精いっぱい両手を伸ばしているようで命の息吹を感じます。花壇のパンジーの陰にはツマグロヒョウモン(チョウの仲間)の幼虫が隠れていて鮮やかな姿に驚きます。そばではアリがせわしく活動を始めたようです。小さな園庭ですが、豊かな出会いがあるようにと整えすぎないように世話をしています。幼稚園の生活の中で身の回りにある小さな自然との出会いや触れ合いは、命の営みの不思議を感じ神さまの恵みを知る大切な経験です。生き物だけではありません。風や光や音、砂や水などもそうです。五感を使って過ごす子どもたちは、友だちや保育者、好きなおもちゃや遊びと出会い関わることで心も豊かに成長します。コロナ禍の中で人と人のかかわりを持つ機会が減った子ども達は大切な経験が少なくなり心の育ちが心配されています。幼稚園で「遊び(生活)」を通して、人や物と関わり、喜怒哀楽の感情を経験することで、豊かに心が育まれていく様子を見守りましょう。
新しい学年になり子ども達は緊張しています。家庭での時間をゆっくり過ごし明日の保育につなげていただきたいと思います。「おはよう」から「また明日」までを繰り返し、安心できる場所と人になることを願っています。
(園長 藤原睦子)